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月別アーカイブ: 2011年5月
台風のち晴れ
あっという間に過ぎ去った台風2号。 その後何事もなかったかのように晴れあがった空。27日の夕方から29日の午前8時ごろまで、降りっぱなしの雨。出るわ出るわ「大雨洪水警報」「土砂災害警報」「短時間降雨注意報」一日で457・5mmの降雨量。台風だから多く降ったようだけど、どうってことない!。毎年、梅雨入りの時期は300~400mmの降雨量が当たり前の屋久島。そして、その大量に降った雨水は一日で海へ流れてしまう。もったいないような気もするが、地形的にそうなっている。29日夕方、風はおさまってきたようだけど、海はまだ時化模様。今夜は綺麗な星空が期待できる。
写真=29日午後4時28分、「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」
湧き上がる
年間の降雨量が8,000mmを超す(2005年、ヤクスギランドで10,000mmを超す)屋久島の山々は、海水が蒸発し雲になって尾根や谷をいっきに駆け上がり、大粒の雨(屋久島ではラッキョ雨)を降らせる。
雨の始まりは海から……。黒潮、特に満ちてくる海水温は夏場で海水面が太陽の光を受け、30℃を超すほど温かい。それが蒸発して1,000mを越す山々で雲に変わる。それに低気圧の雲が重なると、大雨洪水警報が出るほど、降ってくるというのではなく、バケツをひっくり返したように「落ちてくる!」。川では濁流が岩石を転がし、登山道は川になり、普段水がない山の岸壁に滝ができる。そして、その雨水はまた海へ帰るのです…。 もうすぐ梅雨入り、屋久島の壮大なドラマが始まろうとしている。
写真=21日、太鼓岩から 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」