月別アーカイブ: 2011年5月

花は裏年

5月には薄ピンク色のサクラツツジが森に色を添えるが……、ない!。今の時期は山の歩道横に当然のように咲いているサクラツツジ。探さないとわからないぐらい今年は少ない。木は種類によって、花を咲かせると、エネルギーを使うため、満開に咲いた次の年は休むといわれる。はたしてサクラツツジもそれがあるのか?。4月は比較的寒い日が続いたせいなのか他の花も期待できないものがある。奥岳のミツバツツジは1本の木に半分ぐらいしか咲いていない。ヤクシマシャクナゲになると全滅に近く、数えられるぐらい昨年より蕾が、極端に少ない。…これも自然の摂理…よしとしなければ…。

写真=17日、ミツバツツジ 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2・8」

五月晴れ

GWを含め五月は、雨が多い日が続いていたが、やっと晴れ間が戻ってきた。今週からは25℃以上の夏日が続く予報。奥岳も冷たい風はあまり感じなくなってきた。しかし、里地に比べ1ヶ月以上遅れて新緑が現われる奥岳も、まだまだといった感じ。来週からは梅雨の走りでかんばしくない天気になり、6月に入るといよいよ梅雨。屋久島では絶好の撮影日和になる。

写真=17日、黒味岳から 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2・8」

2011年6月東京・千葉で、「イタリア日本の写真交流展」に出展、開催中!!

2011年6月3日~6月29日まで東京、千葉の4会場で同時期に「イタリア日本の写真交流展」が開催されます。この交流展に参加し、千葉会場・「フランク・ディテューリと仲間たち展」:ギャラリー睦、東京会場・「聖地」イタリア日本の新世代写真家たち展:アートスペースユーメリアαで作品を展示します。出品は、千葉会場1点、東京会場12点を予定しています。

※ 千葉会場

◆【フランク・ディテューリと仲間たち】 フランク・ディテューリほか、工藤裕之・藤樫正・伊藤雅章・堀江重郎

6月3日(金)~6月19日(日):午前11時~午後6時半、(最終日は午後4時まで)月・木は休み:ギャラリー睦 http://g-mutsu.com/ 千葉市中央区弁天3-8-11

※ 東京会場

◆【「聖地」イタリア日本の新世代写真家たち展】 マルコ・ブルーニ、マッシモ・パデーリ、サルバトーレ・イオリオ、工藤裕之・藤樫正・伊藤雅章・堀江重郎

6月14日(火)~6月25日(土):午前11時~午後7時(最終日は午後5時まで)、日曜日は休み:アートスペースユーメリアα http://www.artspace-eumeria.com/ 東京都中央区日本橋本町3-4-6ニューカワイビル1階

◆【アッシジ沈黙の密度】 エリオ・チオル

6月14日(火)~6月25日(土):午前11時~午後7時(最終日は午後5時まで)日曜日休み:アートスペースユーメリアβ http://www.artspace-eumeria.com/東京都中央区日本橋本町3-4-6ニューカワイビル1階

◆【ネオレアリスモの時代】 エリオ・チオル

6月16日(木)~6月29日(水):午前10時~午後5時、日曜日休館:フォトギャラリーシリウス http://www.photo-sirius.net/ 東京都新宿区新宿1-4-10

 

 

「聖地 イタリア日本の新世代写真家たち展」、堀江重郎portfolio展、写真セレクト

2011年6月:東京、「聖地 イタリア日本の新世代写真家たち展」…。

2011年7月:屋久島、堀江重郎portfolio展…。

※ 展示作品のセレクトに入りました。

山はテント泊まりが楽しい

年間30回ぐらいは山でテント泊まり。1泊~4泊することもあり、テントを張る場所(地面かデッキ)にもよるが、3泊ぐらいすると体が痛くなることもある。40日間以上テント泊まりをしながら写真を撮り続けた、尊敬する先輩写真家が屋久島にいる。それに比べたらあしもとにも及ばない。

晴れた夜は満天の星空や、半月以上の月が出た時、月明かりで屋久杉が白く見え、歩道もわかる。テントの中にいると、月明かりに照らされた木の枝葉が、テントの天井にシルエットで浮び上がり、それを見ながらシュラフ(寝袋)に入り就寝する時が至福の時間。また、雨の日は雨音を聞きながら寝るのもいい。だが、濡れたテントを持って帰る時、元々1kgぐらいが3kgぐらいの重量になるため、とても辛くなる……けど、テント泊まりはいいもんです。

写真=14日、ナナカマドの花・(森林軌道愛子橋) 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」

台風?

台風1号(アジア名:アイレー)は12日午前3時ごろ熱帯低気圧に変わった。11日から12日朝まで雨、風は普段の時化よりもたいしたことはなく、12日は曇りで雨が残る予報だったが、青空が広がった。週間天気予報によると13日から一週間晴れの予報。明日は山でテント泊。

写真=12日、安房港 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」

今、西部林道が面白い

今日も蒸し暑い。 雨は小雨が降ったり止んだり、所により薄日。台風1号の雲が影響しているよう。 西部林道は、シャリンバイ、エゴノキ、センダンの花が満開。いずれも昨年より花が多い。西部林道の数箇所で車を止め、窓を開けるとそのたび、やや強い風に乗って甘い香りが漂ってきた。一種類ではなく複数の香り。初夏独特の香り……。石鹸、ベビーパウダーなどの香りに似ているかな?。写真やビデオの映像でこの香りを伝えることができないもどかしさ……。その場に行って香りを感じて下さいとしか言えない。

写真=11日、大川の滝とシャリンバイ 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2・8」

立夏の候

GW期間中たくさんの人で賑わった白谷雲水峡は、平穏な状態に戻り登山者は極端に少なくなった。

9日、台風1号の影響なのか南から暖かい風がやや強く吹いて、里地は朝の気温が17℃。白谷の森では休憩中でも汗ばむほど…生暖かい風と湿度がすごかった。その風が吹くたび、ユズリハの葉がまとまって降ってくる。ユズリハ(譲り葉)は新芽の時期、古い葉は垂れ下がり気味についていて代を譲る準備をしている。生暖かい風を感じて季節の変わり目を認識したのか、いっせいに散って枝を次の代に譲ったように思えた。今後は次の代の芽吹きが始まる。落ちた葉は多少なりとも土に変わり他の木も育む。わずか一年の生涯だけど、繰り返し世代交代が行われる。(ユズリハに限ってではないが…)

写真=9日、白谷雲水峡 「Canon PowerShot S90」

幻想的が樹木を助ける

6日、朝から夜まで一日雨にうたれた。何ヶ月ぶりだろう…。

東の風が一日吹き継続的に雨が降る。大粒の大雨ではなくシトシトと…、まるで梅雨を思わせる天気。レインウエアを着ていても中まで濡れるという雨。雨の日は雨に負けないように、気力と忍耐が必要で、それに負けてしまうといやな雨になってしまう。雨を受けてたつ心構えを持つと、雨を楽しめる。縄文一泊で行った。夜中までテントを雨粒が叩く。7日朝には雨も止み、風は北東に変わっていた。海水が蒸発して山には霧がかかって、見る人には幻想的な世界。屋久島では当たり前なことで、この霧が自然界(植物)にとっては重要な役割を果たす。雨が降らない日に霧がかかると、土壌が薄い場所で育っているコケや樹木は葉や、むき出しになっている根が水分を補給できるのだ。

写真=7日、小杉谷 「Canon PowerShot S90」

千年の芸術

6~7年前までは苔が付いていた楠川歩道の切り株。歩道横にあるため登山者が触ったり、踏んだりして今は道側にまったく苔がない。毎日繰り返されるため、付くひまもない。逆に苔が付いていると見れなかった、千年の歳月が造った天然の芸術。雨に濡れ無言のまま今日も黒光していた。

写真=5日、楠川歩道 「Canon PowerShot S90」