月別アーカイブ: 2012年10月

もうトロッコの警笛は聞こえない

午前6時半ごろ、荒川登山口から縄文杉を目指す登山者が、まだ現役で走るトロッコの線路を歩いていると、午前7時すぎに荒川登山口を出発したトロッコが、線路を歩く登山者に注意を促すため““ビッピー”と警笛を鳴らしながら上がってくる。登山者は小走りで退避できる所まで行って待機し、やがて黄色い機関車が台車を引きながら目の前を通過する時、モグラもびっくりして出てくるのではないかというぐらい地響きが凄い。台車には高田久男さんを筆頭に屈強な山師たちがややさめた様子で乗っていて、登山者は初めて見るトロッコを、ここぞとばかりに機関車や台車の写真を撮るのだが、なかには走ってくるトロッコの前に出て、写真を撮る非常識な登山者に、機関長(運転手)の本田さんが「危なかろーが!!」と今にも殴りそうな勢いで怒鳴っているこうけいがしばしば見られた。

毎年この時季(10月~12月)になると屋久杉の土埋木(どまいぼく=工芸品になる)のヘリコプター集材の準備や、土場(集積所)から土埋木の運材(搬出)をするため、毎日のようにトロッコが動いていて、その写真を撮るため、登山者よりも早くカメラマン(高田久男さんはマニアと言っていた)が2~3人、多いときには10人ほどがいい場所にスタンバイしていた。(私もその一人、別にマニアではないのだが…)トロッコの運材は登山者が上がってしまった午前と下りてくる前の午後、一日2回行われていた。

秋から初冬にかけて小杉谷周辺はこれが風物詩となっていたのだが、2009年12月トロッコの運材は幕を閉じた。

毎日警笛を鳴らしながら上がってきていたトロッコは、現在数ヶ月に何度か、登山者が使用しているトイレのし尿搬出でお世話になっている。トロッコの台車には山師から清掃会社の作業員に変わり、屋久杉からし尿へ。時代は変わってあの勇壮な姿が今は懐かしいのと、寂しさを感じる。(土埋木運材はHP=Human document愛林=土埋木運材 へ)

写真=小杉谷

包まれる時間

山中泊、昨日からしとしと雨、森全体が霧に包まれた。=14日、朝

大の字

見ての通り「大」の字。ヒメウチワダイモンジソウという名が付きました。標高1000m近くから、高地に生息する、高さ5cmぐらいで苔の中に群生で咲いています。(花期は9月~10月)=ヤクスギランド

木漏れ日

木漏れ日があたるマムシ草。

回復へ

早朝の山は、今日も雨かと思っていたら、厚い雨雲は風と共に去り、朝日が森に射しこむ。時々曇るが、昼からは快晴。=ヤクスギランド

秋湿り

秋雨前線の影響なのか8日から今日まで、里地の一部と山は雨が降ったり止んだり。一雨ごとに気温も下がり、秋が深まる。/雨に濡れるナナカマドの実

星に願いを

これから秋も深まり、朝日や夕日、星空がきれいな季節になってきます。満天の星空に月明かりが加わり、浪漫あふれる夜の空。

海道

夕日が沈んだ水平線の彼方に異国まで続く海の道があり、夢から現実に向かう予感。

秋、朝の雲

神々からの伝言 堀江重郎写真展始まりました

本日5日、屋久島の屋久島ツアーガイド旅樂ギャラリーにおいて、「神々からの伝言」堀江重郎写真展が始まりました。会期は2012年12月31日までの3ヵ月間です。是非、お気軽にお立ち寄り下さいますようお願いいたします。

旅樂ギャラリーは屋久島では初の本格的なギャラリーです(4m47x7m40)。屋久島空港横・CUCIN ITALIANAイル マーレ隣り。午前11:00~午後6:00。休館日は毎週月曜日、入館は無料です。