前出掲載のオオゴカヨウオウレン(大五加葉黄蓮)。森では今開花がピークを迎えています。昨年より開花本数は少し多め…。3月に入ると、一雨ごとに木などの新緑が始まります。写真=27日、白谷雲水峡
江戸時代に伐られた屋久杉の切り株上では、二代目の杉や他の木が育って屋久島の森を維持しています。「木の上で木が育つ」雨が多い屋久島ならではの「命の継承」。
鹿児島・MBC南日本放送制作番組「ど~んと鹿児島」2月26日(水)19:00~放送は
千年後の森が見える ~屋久島・山師の物語~
76歳まで現役の山師(山守)を続け昨年3月、80歳で亡くなった高田久夫さん=写真
生前、MBCクルー(ディレクター山下浩一郎氏)がドキュメントで追い続けた屋久島の生き証人……。最後の映像と集大成です。
尚、放送は鹿児島ローカルです。鹿児島県内の皆様、是非ご覧下さい。
前岳や里地で生きるヤク鹿は、塩分補給のため海に向かい海水を舐める。
高塚小屋近辺は10cmぐらいの積雪。ヒメシャラの枝には霧氷がつき花を咲かせたようだった。=21日、高塚小屋
3日間降り続いた雨。標高1300m以上の山では雪になったようで積雪を確認できた。写真=冠雪の宮之浦岳/21日、縄文ルートの展望所から
今日の白谷雲水峡は3日間降り続いているしとしと雨で、平常より少し増水した川は、まとまった雨になると濁流に変わってもおかしくない状況だった。屋久島の森は雨が降ってこそ植物の生き生きとした姿を見ることができる。しとしと雨は恵みの雨。一転すると生木や倒木も押し流してしまう脅威の雨にもなるが、晴れの日とは違い、潤った森は必見の価値あり。写真=19日、白谷
青空が広がったのは2日間だけで、昨日から再び雨となった。写真=観光バスの団体/18日、いなか浜
植物に発芽を促す春の雨、木の芽流し。3月はその時期になる。
降り止まぬ雨に嘆くも、恵みの雨に感謝しながら島で暮らす人々。厳しい環境の中で命の継承を求め、全ての生きものに試練を与えた屋久島の神々…。今年、その全容を明らかにすべく、現在最終の写真セレクトが終わろうとしています。
原集落、山河(やまんこ)公園ではサクラの花が咲き始めた。全体で3分咲きぐらいで来週末には満開になるかもしれない。写真=15日午後、山河公園