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月別アーカイブ: 2014年9月
雨、叩く
水系ネタしか無いのかいっ!というぐらい、連日雨の屋久島。23日は宮之浦地区だけ1時間に200mm近くの豪雨があり、全国ニュースにもなっていたようだが、別に騒ぐ事も無くいつものことで、山ではそれ以上に降る時もある。ただ、今までテレビで放送されなかっただけのこと。広島の豪雨災害があったばかりで、話題性、注意喚起として放送されたものと思われる。近年、屋久島の雨は10年ぐらい前に比べ、少なくなったような気がする。(データを見ないとわからないが)冬、鹿児島の桜島に雪が積もるとニュースになるが、屋久島の山で2~3m積もってもニュースにならない。それだけあたりまえになっているのと、離島であるがゆえ情報が伝わっていなかった側面もある。しかし、近年はインターネットの普及により、リアルタイムで情報を発信できるようになり、屋久島で起こったことが映像として流れるようになったのです。「屋久島は雨の島、世界屈指の降雨量、降ってあたりまえ」を再認識してもらえたのではないでしょうか。
24日も山では朝から昼過ぎまで雨。夕方になってやっと天気が回復してきた。写真=24日、歩道の水溜りに落ちていたハリギリの葉。/屋久杉自然館でシャトルバスを降りると、南の空に夕日を受けた雲があった
雨音
山中泊の高塚小屋はほぼ満員で、人が多かったため中は外に比べ5℃ぐらい温度が上がり暖かった。夕食後シュラフ(寝袋)に入り数時間寝ただろうか、少し暑苦しさを感じて目が覚めた。腕時計を見ると午前3時35分。涼みに小屋の外に出ると、森は昼過ぎから濃い霧に包まれたままだった。無風でも夜霧は冷たく寒い。小屋入口の木製の階段に腰を下ろし、ヘッドライトで森を照らしていると、丁度雨がぽつりぽつりと降り出してきて、雨粒が小屋の前のデッキと木道に「ボトッ」と音をたてた。耳を澄ませて聴いていると、葉に落ちる音が「べチャッ」「ピチャッ」「ボサッ」「パサッ」「パタッ」と、木の種類で葉の大きさが違うため、音も違って聴こえた。風が強い時はなかなか聴き取れないが、無風で暗闇だとより集中して聴くことが出来る。葉に限らず様々な物に落ちる雨音があるのです。
そんな雨音を聴きながら10分もしない内に体が冷えてきたので、また小屋に入り床に就いた。写真=18日午後4時37分、霧に包まれた高塚小屋前