月別アーカイブ: 2014年9月

秋の実

DSCF0920sナナカマドの実が赤く熟してきました。昨年より多くついています。これから秋が深まり、放射冷却などでいっきに気温が下がると、葉の紅葉が始まります。=29日、ヤクスギランド

歳月…。

DSCF0937sこの木は倒れて何年たったのだろうか、川にとどまっているが、いつかは水の流れに乗ってまたどこかにとどまる日が来るのだろうか、それともこのまま朽ちていくのだろうか……。ずっと見続けていきたい。

夜明けの森は

DSCF0892s今日は朝から晴れ。森の冷気は肌寒さを感じた。=29日、ヤクスギランド

DSCF0804s♪「青い月が旅路を照らし  長い影に孤独を悟る  人の夢は浮かんで落ちて  されど赤い日はまた昇る  鳴きながら鳥はどこへ帰るだろう……」 日が沈んだ西の空には月が出ていた。見た瞬間、桑田佳祐の♪「月」が脳裏にうかんだ。秋から冬にかけて月の輝きはよりいっそう際立つと思う。人の心にも感情や憂いとして月を表す季節でもある。写真=28日午後6時14分、ヤクスギランドP

秋の日はつるべ落とし

DSCF0784s最近日が暮れるのが早くなってきました。午後4時ごろになると陽射しも弱くなります。写真=西日が森に射しこむ/28日午後4時35分、天文の森

晴れは三日続かず

DSCF0763s台風17号の左外側先端の雨雲が、北東の風に乗って屋久島に雨を降らせた。明け方から降り出した雨はさほど強くはなかったが、継続的に降ったため白谷川が濁流と共に増水した。写真=27日午後12時40分、白谷雲水峡:白谷小屋前

やっと快晴

DSCF0762sDSCF0746s25日は朝から久しぶりの快晴。風も涼しく、森を歩くには最高の天気になった。だが…森の中で写真を撮るには最悪となった。光と影のコントラストが強くなり、撮るものが限られてくる。雲待ちしたが夕方まで一つもなかった。写真=25日、白谷

雨、叩く

DSCF0730sDSCF0754s水系ネタしか無いのかいっ!というぐらい、連日雨の屋久島。23日は宮之浦地区だけ1時間に200mm近くの豪雨があり、全国ニュースにもなっていたようだが、別に騒ぐ事も無くいつものことで、山ではそれ以上に降る時もある。ただ、今までテレビで放送されなかっただけのこと。広島の豪雨災害があったばかりで、話題性、注意喚起として放送されたものと思われる。近年、屋久島の雨は10年ぐらい前に比べ、少なくなったような気がする。(データを見ないとわからないが)冬、鹿児島の桜島に雪が積もるとニュースになるが、屋久島の山で2~3m積もってもニュースにならない。それだけあたりまえになっているのと、離島であるがゆえ情報が伝わっていなかった側面もある。しかし、近年はインターネットの普及により、リアルタイムで情報を発信できるようになり、屋久島で起こったことが映像として流れるようになったのです。「屋久島は雨の島、世界屈指の降雨量、降ってあたりまえ」を再認識してもらえたのではないでしょうか。

24日も山では朝から昼過ぎまで雨。夕方になってやっと天気が回復してきた。写真=24日、歩道の水溜りに落ちていたハリギリの葉。/屋久杉自然館でシャトルバスを降りると、南の空に夕日を受けた雲があった

雨の後には

DSCF0672sシダの上に水滴が残っていた。雨の置き土産。=21日、天文

雨音

DSCF0644s山中泊の高塚小屋はほぼ満員で、人が多かったため中は外に比べ5℃ぐらい温度が上がり暖かった。夕食後シュラフ(寝袋)に入り数時間寝ただろうか、少し暑苦しさを感じて目が覚めた。腕時計を見ると午前3時35分。涼みに小屋の外に出ると、森は昼過ぎから濃い霧に包まれたままだった。無風でも夜霧は冷たく寒い。小屋入口の木製の階段に腰を下ろし、ヘッドライトで森を照らしていると、丁度雨がぽつりぽつりと降り出してきて、雨粒が小屋の前のデッキと木道に「ボトッ」と音をたてた。耳を澄ませて聴いていると、葉に落ちる音が「べチャッ」「ピチャッ」「ボサッ」「パサッ」「パタッ」と、木の種類で葉の大きさが違うため、音も違って聴こえた。風が強い時はなかなか聴き取れないが、無風で暗闇だとより集中して聴くことが出来る。葉に限らず様々な物に落ちる雨音があるのです。

そんな雨音を聴きながら10分もしない内に体が冷えてきたので、また小屋に入り床に就いた。写真=18日午後4時37分、霧に包まれた高塚小屋前