愛林=土埋木運材(あいりん=どまいぼくうんざい)

86年の歴史に幕を閉じたトロッコ搬出

土埋木:江戸時代から昭和時代まで伐られた屋久杉の切り株や台風などで倒れたものなど、屋久杉工芸品の材料になる。

大正12年(1923)より小杉谷地区は、屋久杉の伐採が始まりその伐られた屋久杉は森林軌道(トロッコ)を使って「運材」(搬出)が行われていた。
昭和45年(1970)屋久杉の伐採は終了し、閉山後は林野庁の土埋木伐り出し、集材、搬出の仕事を請け負っている有限会社「愛林」が小杉谷地区の土埋木を搬出するため、唯一残されていた森林軌道(トロッコ)を使っていた。
しかし、限りある資源のため土埋木の減少と共にトロッコの稼動も減少。
平成21年(2009)12月、小杉谷地区はトロッコによる搬出は終了し、86年の歴史に幕を閉じた。
現在は別の地区で索道(ワイヤー)を使っての集材やヘリコプターによる集材を行い、山の集積所からトラックで安房集落にある林野庁屋久島森林管理署の土埋木集積場へ搬送している。

※「愛林の仕事」継続取材中

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