一枚の落葉が森をつくる

屋久島の森は腐葉土が少なく、栄養が乏しいといわれる。島全体が、海岸からいっきに中心部の山頂まで駆け上がり、森に葉が落ちても大雨が降ると川へ流されてしまう。そして海へ。地表に下草があれば流されずかなり残るのだが、その下草をシカが食べてしまい、遠くまで見渡せるぐらい空間が広がる。かろうじて残った「一枚、一枚の葉」が、腐葉土となって樹齢数千年の屋久杉を育て、原生林をつくるといっても過言ではない。

写真=18日、「Canon Power Shot S90」

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