山師、高田久夫さんの目に涙。

6月27日岩手県から、国立大学法人 岩手大学教育学部附属中学校の3年生158名(男子80名、女子78名)が学習旅行で屋久島を訪れた。

コンセプトは…「人から学ぶ」そして生き方を考える。

同校では3年生になると毎年、学習旅行で全国各地を訪問。その土地の人達から「話を聞く」、「仕事を体験する」。など、昨年は富士山清掃の奉仕活動をしたという。今年は屋久島。生徒たちは屋久島について半年前から、屋久島に関する本やテレビ放映されたビデオを見て、かなり学習して訪れた様子。

28日午前中は、屋久島ツアーガイド旅樂(ガイド20名)の案内で、ヤクスギランド150分コースを4時間かけて屋久島の森を体感した。その後バスで移動して紀元杉を観た後は、午後1時から屋久島町安房総合センター大ホールで、同校がお招きした、屋久島の語り部としても活動されているお二人の講演に、メモを取りながら耳を傾けた。講演者は、「1970年まで小杉谷の森林伐採に関わった元営林署職員、現(有)愛林代表・高田久夫さんと、1971年に結成された「屋久島を守る会」代表・兵頭昌明氏と共に、屋久島の大規模森林伐採即時中止を訴える運動を行った、柴 鐵生さん」。それぞれ「伐採」と「伐採中止」という相反した当時のお二人の話を真剣に聞き入っていた。

後半には質疑応答があり「仕事で辛かったこと」「今後の屋久島の森について」など、20名近くが中学生とは思えないような鋭い質問を投げかけ、それに対してお二人の共通した回答は「次の世代に豊かな森を残したい。そして500年後、1000年後の森を観てみたい」と締めくくった。また、講演の最後に代表の女生徒が「私たちは震災に遭ってしまったけど、人々の温かさに豊かさを感じました」とお礼の言葉を返した…。 私は、この子たちがいる限り岩手の未来は大丈夫だと確信しました。

事あるごとに(有)愛林代表・高田久夫さんを継続写真取材していますが、この日も講演する高田さんを撮影。講演は同校の先生が高田さんに質問して、それに高田さんが答えるという形式で行われ、1時間ほど続いた後に、生徒からも質問があり高田さんが答えた。そして講演が終わるとそのお礼として歌(合唱)を、お世話になった相手に贈るという同校の慣習に沿って、指揮者の生徒が壇上に上がり一曲目、「輝くために」を生徒全員で合唱した。

そして、二曲目に予想もしていなかったサプライズが待っていた。「高田さんに感謝を込めて贈りたい!」と選んだ歌は、なんと、かつて高田さんが暮らしていた小杉谷の「小杉谷小中学校の校歌」だった!。歌が始まると、高田さんは顔が少し緩み、昔を懐かしむかのように、一諸に校歌を口ずさんでいた。歌が終わり、代表の女生徒からお礼の言葉を受け壇上から降りる高田さん。たくさんの拍手で送られる高田さんは、感極まったのかホールの出口まで来ると、照れくさそうに両手で顔を覆った。その覆った手の隙間から見えた目には、涙があふれていた……。写真=28日

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