照葉樹の森Ⅱ

朽ちた木を見るたび、最初に“何年生きていたのだろうか?”と、いつも思う。

この木は自分の年齢より2倍以上は生きていたのではないかと推測する。

地上3mぐらいの所で折れた跡があるから、おそらく台風の風を受けたのだろう。折れて何年たったかはわからないが、近寄って触ってみると、皮がぼろぼろ落ちた。かろうじて立っている状態で、下の方からは腐葉土の匂いも漂っていた。

なんの樹だったんだろう?、その姿からは想像もできないが、大きさからしてスダジイではなかったかと思う。表面には苔が付きその中に小さなキノコが育ち、命の循環が始まっていた。

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