時をみつめて

樹への想い

樹を撮るのが一番難しい。しかも一枚の写真で表現するには至難の業。自分が感じた樹を、そのまま写真で見せながら、その樹の「存在感」「森の中の役割」「ほかの樹にあたえる影響」「人が関わった事」など、様々な事を想像させなければならないからだ。

春を待つ山桜群

昨年の3月は寒さが残ったため、あまり気温が上がらず、4月10日ぐらいに開花のピークを迎える小杉谷の山桜は、例年より10日ほど遅れた。

11日、太鼓岩から見た細枝の山桜/冷たい北西の風、午後1時の気温は0・5℃

凍てつくヒメシャラ

一度融けた森の雪も、寒波再来でまた雪景色。ヒメシャラに手を当てると、凍てつきながらじっと寒さに耐えているかのよう。10日、高塚山/気温1℃

空は青に

夕暮れ近くに青空が広がったが、冷たい風が頬を撫でた。気温7℃

雨に挑む

小雨や普通の雨ではなく、大雨の時はカメラを持って戦闘態勢に入る。

撮影テーマである「神々からの伝言」は雨=『水によって森、人は生かされる』が、関係するため「雨」を徹底的に追い続ける。

ある日、撮影中、近くに落雷もあったけれど、伝言を聞くため、感じるため自然の中と一体となって、体はずぶ濡れになりながらもカメラだけは濡らすまいと、必死で撮り続けたこともあった。

大雨の中では身の安全を確保しながら撮らなければならないから、中途半端な気持ちでは出来ない。また、フィルムカメラを使うため、フィルムの取り出し、装填は濡れないように傘をさして、細心の注意をはらう。

作品の撮影は100%フィルムカメラ。デジタルカメラは使っていない。また作品の写真はほんの一部を除いて、ほとんど公開もしていない。

そうやって命がけや苦労して撮った写真でも、現像から上がってきたポジフィルムを見た時に、自分が感じたものと写っているものが合わなければ、それは全部ボツになることもある。

そしてまた撮りなおす。その繰り返しが10年。

やっと一区切りの終盤が近づいてきたが、必要なあと2カットがまだ撮れていない。

春までに撮れたらいいけど、焦らずその時を待つことにする。

 

南西の雨

昨日の午後から降り出した雨は今日も続いた。昨夜、明け方、日中も雷を伴った雨が降ったり止んだり。それでも山の降水量は多くなかったようで、川は山の雪が多少融けて、少し増水したものの茶色の濁流までは至らなかった。屋久島は昨日から南西の風に変わったため、今日の里地の気温は16~17℃。気持ち的に暖かい雨だった。6日、宮之浦川

汽水域

屋久島の河口は海水と淡水が混在する汽水域が数ヶ所ある。今日は午後から満ち潮で、温かい海水が川をさかのぼるように流れ込み、それとぶつかるように山から流れて来た、川の冷たい水が交じり合って、汽水域で水蒸気が上がり河口一面を覆っていた。6日、宮之浦

花樹

鎮守

寒緋桜

朝からの小雨は、昼過ぎから道端に水溜りができるほど本降りになった。日中の気温は12℃。5日、平野

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