時をみつめて

春の初日

今日は春の初日、立春。  屋久島も冬型の気圧配置が弱まって気温が上がり、日中の最高気温は10℃前後でいくぶん寒さが和らいだ。4日、安房港から

映画館に入った感覚

太鼓岩に着くと、厚い雪雲の切れ間から光が射し込んだ瞬間、映画館に入ったような感覚になった。それは巨大なスクリーンに映し出される「自然の景色」の映像を観ているようで、風は弱く凛とした空気の中に、安房川の水がゴーゴーと流れる音や、鳥の声が、リアルサウンドになって、臨場感あふれる演出として体に伝わってきた。3分ぐらいの短編映像は、凍える寒さの中で、とても素敵な時間を与えてくれた。3日、太鼓岩から

雪の花

今日の白谷雲水峡は、風も穏やかになり、積雪も10cm以下と予想外だった。太鼓岩に着いて右後ろを見ると、昨日の強風と雪で霧氷ができていた。太鼓岩で霧氷を見たのは何年ぶりだろう。時々弱くて冷たい北西の風が体に当たると、体感温度はー2、3℃ぐらいで、カメラを持つ手先がすぐに冷たくなった。

今朝の風景

3日、安房

斧を入れる……何故?

森の中に、江戸時代の樵(きこり)が斧を入れ、放置されたまま立っている屋久杉が多数存在する。通称『試し切り』と言われているもので、杉の木目や空洞なのか否かを確認するために「斧を入れた痕跡」としている。だが……(有)愛林代表の山師、高田久夫さんから以前、この件に関して興味深い話を聞いたことがある。高田さん曰く、「あれは試し切りじゃない!」というのだ。「『試し切り』ちゅうのは、学者や行政が憶測で勝手に言っていることであって、実際、樵は試し切りをしなくても、木を見ればわかるんじゃけどね?、なんであんな高い所に櫓(やぐら=足場の台)まで組んで試し切りとして斧を入れるかね~?、それがわからんとさね~、倒すつもりで伐っていたけど、何らかの都合があって途中で止めた可能性もあるとさ」。というもので、今だ現役の樵としての高田さんの話が正論のように思える。※江戸時代は櫓を組んで、屋久杉を地上から伸びたまっすぐな位置で伐っていた。そのため切り口が3m~5mぐらい高い、切り株が残っているのが特徴。

屋久島も寒気襲来

全国的にこの冬一番の寒気が襲来しているが、今日、白谷雲水峡では昼前から北西の風が強くなり、よこなぐりの小雪が顔に当たると、痛いぐらいの悪天候。白谷小屋で最高気温がー1℃、苔むす森(もののけの森)近辺からうっすらとパウダーをかけたような雪化粧になった。今後の降り方次第では10cm~30cmの積雪になる可能性もある。昨年は降り過ぎもあるが、1月に白谷小屋で1m、苔むす森から太鼓岩までは70cmぐらいの積雪があった。今年の屋久島は、今のところ山での降雪は例年に比べて非常に少ない。写真=2日午前10:11分、白谷雲水峡

土埋木

放置された屋久杉に苔が付く。

江戸時代の森

廃道をしばらく歩いて行くと、そこには江戸時代の森があった。江戸時代、年貢として収めるために、伐り倒された屋久杉が平木に加工されず、そのままになっていたり、樹齢数千年の切り株が苔に覆われて残っていた。

廃道を歩く

天気が回復したので、以前から予定していた廃道を歩いた。江戸時代からあった山道を一時、登山道として使っていたようで、整備されていないのに道らしきものがまだ残っていた。今は廃道になっている。先月、森の中に積もっていた雪はもうまったく無かった。

久しぶりの晴れ…。

朝から太陽が出て晴れたのは何日ぶりだろう。もこもこの積乱雲は、遠くに山があるような光景。安房は晴れ、この雲の下になる小瀬田地区では昼すぎまで、雨が降ったり止んだりの天気だった。31日07:44分、積乱雲に朝日が当たる/松峰から

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