時をみつめて

滝のごとく

台風9号の影響が出始めた屋久島。その始まりはやはり海。風が強まると、うねりをともなった高波が押し寄せて来る。外海の波が港の防波堤にぶつかり、内側へ流れ込む。ちょっとした海の滝風景。里地は晴れの天気、時おり東の風がやや強く吹く。写真=3日、13:32分・安房港 「S90」

屋久島の夏風景⑥

夏の高山植物

屋久島奥岳では、夏の高山植物が花を咲かせている。なかでも、シャクナンガンピは昨年より多く咲いている。

写真=1日、東黒味岳「S90」

森の涼感

写真=30日、白谷雲水峡二代大杉下沢「7D」

屋久島の夏風景⑤

ヤク鹿も雨宿り?

とどろく雷鳴、そして大雨と落雷!、落雷!、落雷!。  26日明け方から昼前にかけて屋久島は集中的に怒り狂ったような天気。ヤク鹿が屋久杉の切り株の中で反すうしながら雨宿り?をしていた。非常に珍しい光景。

写真=26日、トロッコ道二代杉 「S90」

夏の時間

里地の川の花崗岩は、昼間太陽が強烈に照りつけ、裸足で歩くと足の裏が焼けどしそうなくらい熱い。写真=23日、「Canon PowerShot S90」

夏らしくスカッ晴れ。

台風6号が過ぎ去った翌日から、屋久島は快晴の天気が続いている。最高気温は30℃を超えているのに、北よりの風が吹いて、日陰はかなり涼しい。特に山では沢が最高に涼しく、鳥の声、水の音を聞きながら、天然のクーラーも効いて、お茶をしていると、もうここから離れたくないと思う。

写真=21日、太鼓岩から 「S90」

高波の猛威、ウミガメの卵が被害に…。

19日、台風が過ぎた後、「自然の脅威」を表現するために、どうしても気になる場所があって撮影に行った。撮影テーマである「神々からの伝言」は海から始まる物語…。

その海は台風で波の高さが7mを超える大しけ。今、屋久島の海岸(砂浜)では連日ウミガメが産卵をしており、その卵が気になったのだ。母カメが砂浜に穴を掘り卵を産み落とし、終わると足で砂をかき、その穴を埋めてしまうのだが、高波が来ると穴の深さが40cmぐらいしかない所に埋まっている卵は流出してしまう。今回の台風でかなりの卵が砂ごと流出したのではないかと思いながら、まず田代海岸へ向かった。砂浜に行くと海からは蒸気が上がり、かなり蒸し暑く、まるで温泉地を歩いているよう。砂浜にはまだ3mを超す高波が打ち寄せていた。

田代海岸の砂浜はもともと狭く、砂も浅かったため、高波は植物のハマユウをなぎ倒し、堆積していた砂も削り取り壊滅状態に近かった。その倒れたハマユウの周りには流出した卵が散乱して、鳥がつついたものもあった。何個流出したかはわからない。写真=19日午前、田代海岸「7D」

次に向かったのが、永田いなか浜。砂浜を見て唖然とした。卓球の打ち込み練習をしてピンポン球がそのまま放置されたような状態だった。

ここは午後から、永田ウミガメ連絡協議会、NPO法人屋久島うみがめ館、環境省、鹿児島県、屋久島町役場職員、ボランティアの皆さんで、流出してしまって、今後ふ化は無理であろうと思われる卵を回収した。(その作業を手伝いました)

回収した卵は、これからも続く産卵のため、支障がない場所に穴を掘りまとめて埋めた。また流出しかけ、かろうじて生きている卵は、慎重に掘り出し、埋まっていた状態で水平(転がすとだめ)を保ちながら移動と埋め方に技術を要する作業で、うみがめ館の係員が別の場所に移植した。写真=19日、永田いなか浜 「7D」追記、今回の台風6号のうねりを伴った高波で流出した卵は、屋久島うみがめ館大牟田氏の推定によると、今シーズンの産卵数の4分の1にあたる、8~10万個が流出したとみられる。

台風6号通過……。

大型で非常に強い台風6号は、19日夜中から明け方にかけて種子島の東側を通過した。予想していた暴風域には入らず、15m以上の強風域で済んだ。屋久島の北東側から南東側にかけて強風が吹き、海上も波の高さが7m以上の大しけとなったが、里地の生活地域では被害は無かったよう。覚悟していた停電も奇跡的になかった。19日、屋久島はまだ強風域に入っており、海上は波の高さがまだ続き、船便は全便欠航。北東、北から台風の吹き返しの風が夕方近くまで吹いている。一部では青空がもどってきた。小瀬田地区で台風の最大瞬間風速は28.8mが観測されたと夕方のTVニュースで報じた。写真=19日、田代海岸「7D」

  • カテゴリー

  • 最近の投稿

  • アーカイブ

  • メタ情報