時をみつめて

ぽつり、ぽつり

天気予報は昼から雨の予報だったが、山では晴れた!。!いささか肩透かしをくらった感じ。でも、雲の流れは速くなっていた。台風2号の影響がでてきているようだ。台風2号は最大瞬間風速50mを超す勢い。久々の台風らしさ…かな?。被害がないことを祈るのみ。午後5時ぐらいからぽつり、ぽつりと雨が降り出した。

写真=27日午前5時23分、荒川登山口 「Canon PowerShot S90」

雨の日、森は美しい

屋久島は毎日、雨。まだまだ1ヵ月以上続く。この雨のお陰で屋久島の森は一年の中で、最も美しい。屋久島の森は雨を感じながら歩いてこそ、いろんなものがみえてくる。今朝、白谷雲水峡の入り口で、降りたのか?落ちたのか?地面にイシガケチョウが雨に濡れ、羽には水玉ができていた。触ってみると「生きている!」。すぐに案内所の雨が当たらない軒下へ移してあげた。生きものにとっての雨は、生と死にも直結する。

写真=25日、「Canon PowerShot S90」

梅雨入り

23日、鹿児島地方気象台は九州南部(宮崎県、鹿児島県)が梅雨入りしたとみられる、と発表した。昨年より20日、平年より8日早い。梅雨明けも早まる可能性がある。

写真=23日、荒川登山口森林軌道トンネル入口 「Canon Power Shot S90」

湧き上がる

年間の降雨量が8,000mmを超す(2005年、ヤクスギランドで10,000mmを超す)屋久島の山々は、海水が蒸発し雲になって尾根や谷をいっきに駆け上がり、大粒の雨(屋久島ではラッキョ雨)を降らせる。

雨の始まりは海から……。黒潮、特に満ちてくる海水温は夏場で海水面が太陽の光を受け、30℃を超すほど温かい。それが蒸発して1,000mを越す山々で雲に変わる。それに低気圧の雲が重なると、大雨洪水警報が出るほど、降ってくるというのではなく、バケツをひっくり返したように「落ちてくる!」。川では濁流が岩石を転がし、登山道は川になり、普段水がない山の岸壁に滝ができる。そして、その雨水はまた海へ帰るのです…。  もうすぐ梅雨入り、屋久島の壮大なドラマが始まろうとしている。

写真=21日、太鼓岩から 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」

黄昏の時間

梅雨に入ると、灰色の空で夜が開け、灰色の空で日が暮れる。もちろん日中も灰色。たまに夕日を見れた日は心温まる。  森の中で撮影する時は灰色の空がベスト。晴れて太陽の光が入るとコントラストがきつくなり、全体が撮れない。そんな時は光を拾うことに集中する。今年もまた梅雨に入ったら、連日、森や里地の北や南へ、車で島一周、二周を一日で走りまわることになる。そして無駄になることもざら。今年はどんなドラマが待っているのか、心は灰色ではなく、明るい色。

写真=20日、「Canon PowerShot S90」

紫陽花の雨

午前中は薄日の里地、昼から雨。 雨に似合う花の定番、紫陽花。屋久島はぼちぼち咲き始めた。気温が上がり、一雨ごとに色がましていく。これからの雨は暖かく、濡れてもあまり苦にならない。人は(特に都会)あまり雨に濡れなくなったと聞く。花の気持ちになって…とは言わないけれど、たまには一日濡れるのもいい。忘れたいことも雨に流してみては…。

写真=19日、安房松峰 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2・8」

花は裏年

5月には薄ピンク色のサクラツツジが森に色を添えるが……、ない!。今の時期は山の歩道横に当然のように咲いているサクラツツジ。探さないとわからないぐらい今年は少ない。木は種類によって、花を咲かせると、エネルギーを使うため、満開に咲いた次の年は休むといわれる。はたしてサクラツツジもそれがあるのか?。4月は比較的寒い日が続いたせいなのか他の花も期待できないものがある。奥岳のミツバツツジは1本の木に半分ぐらいしか咲いていない。ヤクシマシャクナゲになると全滅に近く、数えられるぐらい昨年より蕾が、極端に少ない。…これも自然の摂理…よしとしなければ…。

写真=17日、ミツバツツジ 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2・8」

五月晴れ

GWを含め五月は、雨が多い日が続いていたが、やっと晴れ間が戻ってきた。今週からは25℃以上の夏日が続く予報。奥岳も冷たい風はあまり感じなくなってきた。しかし、里地に比べ1ヶ月以上遅れて新緑が現われる奥岳も、まだまだといった感じ。来週からは梅雨の走りでかんばしくない天気になり、6月に入るといよいよ梅雨。屋久島では絶好の撮影日和になる。

写真=17日、黒味岳から 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2・8」

山はテント泊まりが楽しい

年間30回ぐらいは山でテント泊まり。1泊~4泊することもあり、テントを張る場所(地面かデッキ)にもよるが、3泊ぐらいすると体が痛くなることもある。40日間以上テント泊まりをしながら写真を撮り続けた、尊敬する先輩写真家が屋久島にいる。それに比べたらあしもとにも及ばない。

晴れた夜は満天の星空や、半月以上の月が出た時、月明かりで屋久杉が白く見え、歩道もわかる。テントの中にいると、月明かりに照らされた木の枝葉が、テントの天井にシルエットで浮び上がり、それを見ながらシュラフ(寝袋)に入り就寝する時が至福の時間。また、雨の日は雨音を聞きながら寝るのもいい。だが、濡れたテントを持って帰る時、元々1kgぐらいが3kgぐらいの重量になるため、とても辛くなる……けど、テント泊まりはいいもんです。

写真=14日、ナナカマドの花・(森林軌道愛子橋) 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」

台風?

台風1号(アジア名:アイレー)は12日午前3時ごろ熱帯低気圧に変わった。11日から12日朝まで雨、風は普段の時化よりもたいしたことはなく、12日は曇りで雨が残る予報だったが、青空が広がった。週間天気予報によると13日から一週間晴れの予報。明日は山でテント泊。

写真=12日、安房港 「OLYMPUS PEN E-P1・17mmf2.8」

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