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立夏の候
GW期間中たくさんの人で賑わった白谷雲水峡は、平穏な状態に戻り登山者は極端に少なくなった。
9日、台風1号の影響なのか南から暖かい風がやや強く吹いて、里地は朝の気温が17℃。白谷の森では休憩中でも汗ばむほど…生暖かい風と湿度がすごかった。その風が吹くたび、ユズリハの葉がまとまって降ってくる。ユズリハ(譲り葉)は新芽の時期、古い葉は垂れ下がり気味についていて代を譲る準備をしている。生暖かい風を感じて季節の変わり目を認識したのか、いっせいに散って枝を次の代に譲ったように思えた。今後は次の代の芽吹きが始まる。落ちた葉は多少なりとも土に変わり他の木も育む。わずか一年の生涯だけど、繰り返し世代交代が行われる。(ユズリハに限ってではないが…)
写真=9日、白谷雲水峡 「Canon PowerShot S90」
幻想的が樹木を助ける
東の風が一日吹き継続的に雨が降る。大粒の大雨ではなくシトシトと…、まるで梅雨を思わせる天気。レインウエアを着ていても中まで濡れるという雨。雨の日は雨に負けないように、気力と忍耐が必要で、それに負けてしまうといやな雨になってしまう。雨を受けてたつ心構えを持つと、雨を楽しめる。縄文一泊で行った。夜中までテントを雨粒が叩く。7日朝には雨も止み、風は北東に変わっていた。海水が蒸発して山には霧がかかって、見る人には幻想的な世界。屋久島では当たり前なことで、この霧が自然界(植物)にとっては重要な役割を果たす。雨が降らない日に霧がかかると、土壌が薄い場所で育っているコケや樹木は葉や、むき出しになっている根が水分を補給できるのだ。
写真=7日、小杉谷 「Canon PowerShot S90」
冷たい雨
朝から小雨。 昼前から本降りになる。白谷雲水峡の最高気温は11℃、風を感じないほど、縦に線を描くように雨が降っていた。里地の気温は14℃。
「傘かしげ」していますか?。 屋久島の登山道
(歩道)で雨の日、傘をさして歩く登山者を多く見かける。私もたまにさすし、撮影では必需品。屋久島の登山道は道幅が狭いため、スムーズに離合できない。そこで、登山者のマナーとして上り優先(場所によってはケースバイケース)にして、下る人は止まって道を譲る。楠川歩道で、 傘をさして上ってくる人が、譲ってくれたことに対してお礼を言って通りすぎる。と、同時に傘の先端が目の前をかすめるように通り、傘や雫が顔に当たる時もある。枝葉の雫はまったく気にならないのに、人工的なものには不快になる。なぜだろう?私だけだろうか?。いや、不快になるのは、雫ではなく……思いやりではないだろうか?。江戸時代からの庶民の知恵(マナー)である「傘かしげ」<雨の日に互いの傘を外側に傾け、自分の傘の雫で相手が濡れないようにすれ違い、相手を思いやりながら、なにげなく道で傘かしげをやると、わりと粋なしぐさとされる>楠川歩道は江戸時代からの道、思いやりをもって粋な傘かしげ、してみませんか。
写真=3日、白谷雲水峡 「Canon PowerShot S90」
歳月
GWに突入した。
29日から屋久島の山は人、人、人で賑わっている。30日、縄文杉登山は700人以上、白谷雲水峡は500人近くが入った。山小屋はパンク状態。なのにテントも持たず登る人が多い。信じられない!。小屋の外で野宿でもするつもりかな。何事もなければ結果オーライだろうけど…。ほとんどの人が、最悪の場合を想定していないのが現状。今年は何事もなければいいのだが……。
白骨樹。こんな木を見ると、いったい何歳だろうかといつも思う。大きさからすると、けっして古くはないはず。雨、風、雪で枝葉はもぎとられ、すぐにでも倒れそうなのに、しっかり立っている!。昨年、樹齢2000以上の翁杉が突然倒れたように、この木たちも若くしてその日がくる。自然界の厳しさは、標高が高くなるほど、老いも若きにも関係なく襲いかかる。
写真=1日、標高1600m付近 「Canon PowerShot S90」
緑、駆け上がる
屋久島は
海抜0mから1936mまで、亜熱帯から亜寒帯(亜高山帯)の植物の垂直分布が見れる所。それが世界遺産登録の理由。原始林や復活した原生林、照葉樹林。メディアが縄文杉ばかりとりあげて、肝心なものが抜け落ちてしまった。屋久島=縄文杉が観光の主流になって、60%近くが縄文杉に頼っていると聞く。昨年、推定樹齢2000年以上の翁杉が倒れた。相手は「生き物」、縄文杉もいつ倒れるかわからない、縄文杉が倒れるとこの島は沈没してしまう。単独で縄文杉を観に行った人たちは、屋久島の中身をしらず帰ってしまう。だからリピーターとしてあまり来ない。中身をしっかり伝えるガイドツアーを選び、屋久島のすばらしさを知ってほしい。縄文杉を育てた原生林、水、光、など大事なものをじっくり時間をかけて観てほしい。歩くだけではなく、森の中で動かずその場で一日ゆっくり過ごすのもいい。必ず何か伝わってくるはず!。
写真=27日 「EOS 7D・17-55mmF2・8」
屋久島写真





