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大寒波襲来
ヒメシャラに霧氷
歩道横の斜面には3cmぐらいの霜柱ができていた
今日も突風は止まず。縄文コースのウイルソン株を過ぎた頃から小雪が時々降って、木道・階段はツルツル滑るほど凍っていた。縄文杉の近くにある高塚小屋近辺では北西の突風が吹きっぱなしで、木には霧氷が付着していた。海上は今日もおおしけで高速船、フェリーは全便欠航、エア便も一部の便が欠航したもよう。=10日午後12:02、高塚小屋前
屋久島の歩道
江戸時代から使われている楠川歩道。白谷雲水峡内の一部は人が来なくてとても静かです。楠川集落まで続くこの道は、江戸時代に集落民が屋久杉を伐る作業と、年貢として納める屋久杉材の搬出に使っていた。また、途中までは楠川前岳に祀られている「一品法寿大権現」の参拝道にもなっている。かつて、わらじと着物姿で屋久杉の平木を背負ったこの道。時代は変わって、わらじが登山靴になり背負う物がリュックに替わり、登山として苔の森に癒されている。神の領域としてむやみに入ることは無かった森。神木として敬った屋久杉をやむなく殺め、平木に加工してそれを背負って山を下りる時、苔の森はどう映っただろうか?。厳しい肉体労働を課せられた人々にとって、おそらく心の余裕すらなかったのではないだろうか。屋久島の山々に現存する道は、生活のために造られた道、岳参りの道。レジャー目的で造られた訳ではないので「歩道」という言い方をしています。道横の岩に腰を下ろして、歩いてきた道をじっと見ていると、屋久杉に入れるヨキ(斧)の音、平木を背負って歩く人の荒い息が聞こえたような気がした。=8日、楠川歩道