江戸時代、屋久杉を伐った森は間引きした状態になり、森が開け光が射しこむと、その伐られた屋久杉の切り株の上に、二代目の小杉が育ったり、着生植物が成長して、森全体が再生している山がある。現在、屋久島は里山の植林した杉の一部を除いて、伐採は行われていない。原生林の間引きは今、その役目を自然現象の台風が行っている。倒れた木に苔が付くとそこに植物の種が落ちて、開けた場所には光が射しこみ発芽し、成長を助けると共に、原生林の世代交代が始まる。やがて倒れた木は養分となる土に変わっていく。写真=台風15号の強風で倒れたのか?、歩道横で江戸時代の切り株の上で育っていた、胴回り1m以上のヤマグルマ。/白谷雲水峡