暗闇に浮び上がる神秘の世界

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(上)シイノトモシビタケ  (下)ヤコウタケ

雨が止んだ暗闇の森の中で、倒れて朽ちたシイの木などの上で光を放つキノコ。雨が多いこの梅雨時期に見られる光景だが、なぜキノコが発光するのか?「発光することによって昆虫を誘発し、胞子飛散を手助けしてもらう」ともいわれているが、詳しいことはまだ解明されていない。キノコの種類にもよるが、高さ1cm~1.5cm、傘の直径5mm~1cmとわりに小さい。けど、10mぐらい手前からでも発光しているのが肉眼で確認できるほど明るい。しかし、安易に撮影できる訳ではなく、昼間森に入りキノコがある場所を探し、そして夕暮れと共にその場所に待機する。暗闇になって足もとや周りをライトで照らすと、虫が嫌いな人は卒倒するぐらいいろんな生き物がうごめいている。ムカデ・ゲジゲジ・ナメクジ・蜘蛛・蚊・ヘビ(特にマムシ)など、豊かな森にはそれぞれの営みがあり活動を始めている。それらの存在を確認しながら万全の態勢(ナガ靴は必須)で撮影に望むことになる。もちろん撮影をするときはライトを消すので、周りはまったく何も見えない。「暗闇に浮び上がる神秘の世界」撮影で寝不足が当分続きそうだ。=一眼デジタルカメラ・100mmマクロレンズで撮影

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