毎年11月~12月に土埋木のヘリコプター集材が始まり、集積場(どば)から毎日トロッコによる運材が行われ、屋久島の風物詩として年末を感じていた。沿線には登山者よりも早くトロ鉄?(高田久夫さんは、トロッコマニアと呼んでいた)達数人がベストポジションでトロッコを撮るためスタンバイしていた頃が懐かしい。小杉谷周辺の土埋木搬出は2009年に終わりを向かえ、トロッコも本来の役目以外で現在は、資材運搬、し尿運搬などで時々動いているだけになった。時代と共に、山師の弟子たちは「技を教わった師匠」を失い、トロッコに乗る機会もなくなった。今は別の山で土埋木の伐り出し作業を行っていて、来月始めそのヘリコプター集材が始まろうとしている。