脅威にさらされる中で

久しぶりに縄文コースを歩くと、トロッコ道沿いは台風10号の爪痕が残されていた。

屋久島はもともと土壌が少なく、植物は花崗岩の上で育っているのが通常。1枚岩の上で岩を這うように広がった根は木が暴風雨で揺さぶられると、ちょっとした隙間ができ、そこからいっきに剥がされてしまう。(個体の岩を根がつかむように育つと強い)

それは木が大きくなればなるほど幹の揺れ方が大きくなり、樹齢1000年以上の屋久杉でさえ倒れてしまう。そうした脅威にさらされる中、屋久島の木々はたくましく育っている。

そして、倒れた木の上、或いは根本に新たな木の種子が落ち、新しい命が育まれる。それは何千年も前から繰り返し行われている。 

写真=15日トロッコ道、根が剥がれた杉の木

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