真砂(ますな)=岳参り奉納

海岸の砂浜で波に洗われ、朝一番の誰も踏んでいない「砂(真砂)」を竹筒に詰め山の神「祠」に奉納する岳参り。

屋久島では海の砂は山の花崗岩が雨や風などによって、風化や浸食したものが川に流れ、海へと運ばれる。そして河口に砂浜を造る。砂は本来山のものであり、神の領域のものであるから、神に返すものと解釈する。

他に奉納するものとして、海水・酒・お賽銭・塩・米・ほんだわら(海草)。神仏混淆(こんこう=同じ場所に祀っている)のためロウソク・線香をたてる。昔は、大きなシャクナゲの木で作った、ご飯しゃもじ も奉納したという。

秋は解願(お礼)のお参り。海水に浸した榊の葉で体を清め、本日雨の中、宮之浦集落の「岳参り伝承保存会」代表、中川正二郎氏ら8名が宮之浦岳へ岳参りをした。写真=2日、05:26分宮之浦平和町浜「F600EXR」

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