南西の風に乗って

一週間ぶりの雨。日中は小雨が降ったり止んだり、時々晴れたりで安定せず。夕方からは雷を伴ったよこなぐりの雨になった。この時期からの雨は南西よりの風に乗ってやってくる。晴れの天気が続くと屋久島の森、特に白谷雲水峡のコケは“色、艶がなくなりパサパサ”。そこへ雨が降りコケまでとどくと、生き返ったように色が濃くなりシャキッとする。乾いたコケがこうも変わるのかといつも驚かされる。植物にとってはやはり「命の水」だ。その雨水が地中にしみこみ始めると、森中が独特のにおいに変わる。カビ臭いような腐葉土のにおい。と同時に土の中から水に押し出されたミミズや虫を鳥が食するなど、食物連鎖も始まる。

写真=15日、白谷雲水峡 「Canon PowerShot S90」

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