4日朝、縄文一泊の帰りにヤク鹿の出産に遭遇した。
歩道を歩いていると、ヤク猿が鳴くような声がしたため、鳴く方へ目をやると歩道から5mぐらいの森の中で、まさに今、産み落とされたと思われる小鹿が、母親から体を舐められていた。5分ほどするとやっと立つが、まだ歩けない。その後、立ち上がった母親の近くを転びながら歩くようになるが、まだおぼつかない。10分ほどでやっと母親の母乳を探しあて飲み始めた。
撮影開始から20分ぐらいすると、母親から胎盤が出てきた。母親はその胎盤を残らず食べてしまった。 産後に羊膜などと一諸に胎盤を食べる動物は多いようで、栄養補給としての他に物や血の臭いを消して外敵から狙われにくくするためではないかといわれている。ちなみに人間の胎盤も食べることができ、実際に食べた人がいると聞く。
猿が鳴くような声は、小鹿が生まれた時の「第一声」だったのだ。
写真=4日09:30分、「Canon PowerShot S90」