通称モッチョム岳、本来は本富岳(もととみだけ)「本当の富に恵まれるように…」「尾之間、原、麦生集落は気候的に温暖なため、農作物が育ち富を得た…」それで本富と名付けた…など、諸説あるようです。先人達は同じこの場所に立って、この岳を見ていただろうか?、貧しさの中で何を思い、何を願っていたのか?300年以上前からこの岳に祠を祀り崇める。神住まう島、屋久島は山岳信仰が現在も続いており、祀られている祠など、奥岳、前岳、境迎えの場所は24箇所を超える。山は神の領域、山を敬い、先人を尊びながら一枚の写真に記録していく作品は、渾身の力で挑まなくてはならないといつも思う。=尾之間、デジタルモノクロ