冬は里山で撮影することが多くなるのだが、先日森で撮影中、遠くで猟銃の発砲音が聞こえたかと思う間もなく、一頭のオス鹿が撮影している自分の5mぐらい横を目もくれず全力で駆け抜けて行った。その後10秒もたたないうちに今度は茶色いヤク犬(狩猟犬)が吠えながら同じ場所を駆け抜け、鹿を追って行く。それまで森の中は鳥が鳴き、風で動く枝葉の音だけだったのに、鳥は鳴き止み、一瞬で森の中に緊張感が走った。そして自分の危険性も頭をよぎった。
昨年11月15日から今年の2月15日まで鳥獣の狩猟が解禁になって猟友会が鹿の狩猟をしていたからだ。危険区域に入っていないか、不安になりながらも撮影は続けた…。
後日、撮影していた場所は狩猟禁止区域だったことがわかりホッとしたが、里山は注意しないと自分が誤って撃たれる可能性があるため、場所の確認だけは怠ってはならない…。
あの鹿はどうなったのだろうか……?