新型コロナウィルス感染拡大防止のため、全国的に緊急事態宣言が出されたのをきっかけに、山歩きは自粛していたが、緊急事態宣言の解除に伴い2ヵ月ぶりに撮影がてら白谷雲水峡、三本足杉まで行ってみた。
朝8時ぐらいに白谷雲水峡の駐車場に到着すると、レク森・職員の車だけで他の車は一台もなかった。やはり観光客の来島自粛が響いているのだろうか。
iPhoneを片手にいつもの入り口から案内所職員に挨拶をして入る。案内所の受付には感染防止のため透明のビニールが下げられていた。スーパーなどと同じ対応をしている。
森に入ると連日の雨で苔はみずみずしく、腐葉土の臭いも漂っていた。いつの間にか新緑も濃い緑にかわり、日に照らされた照葉樹の葉はきらきらしていた。森はもう夏が来ていると実感した。
例年だとこの時期はヒメハルゼミが鳴き初めているはずなのに、まだ聞こえてこない。昨年は5月に大雨が続き、逆に梅雨(6月)は比較的雨が少なかったせいもあったのか、どうなのか、鳴くのが7月に入ってから始まった。今年も遅くなっているのだろうか?
今回は体を慣らすため、iPhoneで動画を撮りながらゆっくり歩いた。上りは多少息切れしながらも歩くけど思うように足が上がらず、特に膝は痛みを感じた。
森はこの時期が雨に濡れて、植物が一番生き生きとして生命を感じる。圧倒的な緑の世界は、眼にやさしく、癒される。
この日は晴れていたが、雨の日もいいもので、一般的に雨の日は最初から写真を撮らず、雨が降り出したらカメラをしまうが、屋久島は雨の日こそカメラを持って森に出かけたくなる。
森の奇麗さがわかっているから写欲をそそり、撮った時の充実感が増すような気がする(個人的に)。昔から雨の日もそうやって撮ってきた。
いろいろ撮りながら三本足杉に着いたのは12時。おにぎりを食べ終わって、数カット撮るとiPhoneのバッテリー残量がわずかになっていた。モバイルバッテリーは持ってきておらず仕方なく下山することにした。
帰りはずっと下り坂で、膝はがくがくで大爆笑! 2ヶ月のブランクをひしひしと感じながら入り口の案内所に着いたのは2時すぎだった。
森の中で上りと下りで登山者と逢ったのは7人だけ。帰る時、駐車場に停めてあった車は6台だけだった。
体力、脚力の衰え(歳のせい?自粛のせい?)を感じた1日。
頑張って回復せねば! 写真=13日、白谷