江戸時代に伐られたヤクスギの切り株。ぼろぼろになりながら切り株の上で他の木を育て、ひっそりと立っている。こぶしで叩いてみると、ぼこっ!ぼこっ!と軽い音がして乾いた木肌は、少しずつ崩れ落ちているのがわかる。冬が来て雨が雪に変わり、気温が下がると濡れた木肌は凍りつき、何度も痛めつけられる。そうして300年もの間試練を乗り越えてきた姿が今もある。
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