土埋木、ヘリ搬出始まる

土埋木のヘリコプター搬出が始まった。毎年、気圧が安定するこの時季に行われる。

林野庁屋久島森林管理署は今月23日から土埋木のヘリ搬出を開始する予定だったが、23日は悪天候のため24日より始めた。搬出場所はヤクスギランド上の国立公園第三種特別地域(伐採が許されている地域)。

生きて立っている木を伐って搬出しているわけではなく、江戸時代に伐られた屋久杉の切り株や倒木(土埋木)を(有限会社)愛林が林野庁屋久島森林管理署の事業である「土埋木搬出」の仕事を請け負い、3月ぐらいから事前に、搬出できる大きさに伐る作業を続けてきたもので、まとめてこの時季に搬出する。ヘリで搬出された土埋木はヤクスギランド近くの土場(集積所)に降ろされ、その後はトラックで安房の森林管理署貯木場に運ばれる。

ヘリ搬出は12月10日ごろまで行われる予定で、25日のヤクスギランド周辺ではヘリのエンジン音が静かな森に響き渡っていた。

土埋木:工芸品や建築材の一部などに加工される

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