山では4月から5月ぐらいに咲く、クロバイ、エゴノキ、ハイノキの開花がすでに終わっていた。それもそのはず、今年は観る機会もなくいつの間にか季節は夏に変わっていた。
白谷雲水峡・奉行杉歩道を歩いている時、歩道の白い花に眼がとまった。もうヒメシャラの花が落ちたのかな?・・・と思いきや、アブラギリの花がそこら中に落ちていた。
里地では3月下旬から咲き始めるアブラギリの花。標高が上がるごとに気温が下がるため開花時期も里地より1~2ヵ月ぐらい遅れる(アブラギリの花に限らず)。そのため、今ピークを迎えたのだろう。
標高700mを過ぎたあたりからは夏の花を代表する、ツルアジサイとヒメシャラの花が咲き始めていて、春と夏の花が混在している森は何事もなかったかのようにいつもと変わらず、夏本番を迎えようとしていた。写真=アブラギリの花 13日、白谷雲水峡