雨音

DSCF0644s山中泊の高塚小屋はほぼ満員で、人が多かったため中は外に比べ5℃ぐらい温度が上がり暖かった。夕食後シュラフ(寝袋)に入り数時間寝ただろうか、少し暑苦しさを感じて目が覚めた。腕時計を見ると午前3時35分。涼みに小屋の外に出ると、森は昼過ぎから濃い霧に包まれたままだった。無風でも夜霧は冷たく寒い。小屋入口の木製の階段に腰を下ろし、ヘッドライトで森を照らしていると、丁度雨がぽつりぽつりと降り出してきて、雨粒が小屋の前のデッキと木道に「ボトッ」と音をたてた。耳を澄ませて聴いていると、葉に落ちる音が「べチャッ」「ピチャッ」「ボサッ」「パサッ」「パタッ」と、木の種類で葉の大きさが違うため、音も違って聴こえた。風が強い時はなかなか聴き取れないが、無風で暗闇だとより集中して聴くことが出来る。葉に限らず様々な物に落ちる雨音があるのです。

そんな雨音を聴きながら10分もしない内に体が冷えてきたので、また小屋に入り床に就いた。写真=18日午後4時37分、霧に包まれた高塚小屋前

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