時をみつめて

写真集「惑星」

10年前から屋久島で断続的に作品を撮り続けている写真家 山内悠 氏が、このほど写真集「惑星」を刊行した。10年前「夜明け」を刊行して以来2冊目になる。今回の「惑星」はライフワークであるモンゴルの作品をまとめたもので、フィルム、デジタルカメラで撮影した、カラーとモノクロ写真が掲載されている。3冊目は屋久島の作品を刊行予定という。 青幻舎 5,500円(税込み)

水もアートになる

川を流れる水は角度を変えて見るとアートになる。青い空、太陽に照らされた葉、川の岩など、特に秋は紅葉があると華やかになる。

そして次の世代へ

屋久島の森には、江戸時代に伐倒された屋久杉が点在する。

かつて、山(山岳)は山岳信仰の、神の領域としてむやみやたらと入ることはなかった。そして、岳杉(たけすぎ・今は屋久杉とよぶ)も神木として崇められていた。

しかし、藩政の時代に年貢として岳杉の板を納めることを命じられた時に、島民はどんな気持ちで神木の岳杉と向き合っただろうか?

おそらく、詫びながら神木にヨキ(斧)を入れたに違いない・・・。

そして時代は過ぎ・・・

今、300年の時を超え、伐倒された屋久杉、伐根に次の世代の杉や他の植物が育って

森が蘇っている。

この光景(原生林)を日本では屋久島でしか見ることができない。

本州にない森が屋久島には残されているのに、そのことがちゃんと伝わっていないのが現状。

写真=大和杉の森(世界自然遺産エリア)

秋空に映える白骨樹

真っ青な秋空に映えるツガの白骨樹。おそらく根元を虫(カミキリムシ?)にやられ、立ち枯れしたと思われる。今年の台風でも被害はなくまだ立っていた。

秋晴れ続く

23日の午前中まで雨が残ったが、その後は晴れ。天気予報によると2週間ぐらい秋晴れが続きそう。ただ、日中の気温は20度以下まで下がるようで秋の深まりも加速しそう。写真=23日朝、荒川登山口

救助要請多発

ここ2ヵ月で、わかっているだけでも4回(縄文コース、新高塚小屋近辺)の登山者救助要請があり消防、警察が出動している。うち2件は足の骨折、2件は転倒による頭打。いずれも命に別状はなかったようだが、あまりにも負傷者が多すぎる。自分の体力、気力、経験をもとにコース選びをしてほしいものだ。写真=24日、午前10時57分トロッコ道終点、新高塚へ救助に向かう消防。(林野庁のトロッコを今は消防、警察が運転して出動している)

屋久杉

屋久杉とは・・・・屋久島で生息する杉が屋久杉というのではなく、樹齢千年以上の杉を「屋久杉」といっている。千年以下は小杉、植林などをした杉を地杉とよぶ。本州だと千年ぐらいまでは成長するようだが、屋久杉だと3千年は生きる。これは屋久島が花崗岩の島で、もともと土壌が少なく栄養分も乏しいため、ゆっくりと時間をかけて成長するためといわれる。また、その間に樹脂が溜まる。樹脂は本州の杉の6倍以上といわれる。樹脂が多いため、千年生きた屋久杉が伐倒され森に放置されると、土に還るのに千年かかるといわれる。写真=樹齢3千年ぐらいの万代杉

降りそうで降らず

朝から山は厚い雲に覆われて、里は一時晴れたものの、山からの雲が覆って雨になるかと思ったが、夕方まで持ちこたえた。今日、気象庁の雨雲レーダーには雨雲は映っておらず、屋久島でできた雲だったようだ。写真=21日、長峰

マメツタ

木を丸々包み込むほどマメツタはすごい。標高1.000m以下で生息している。

どんよりと

今朝はどんよりとした雲。冬の空がこんな感じ。里は時々雨になったが山では一日雨もようだったかもしれない。写真=19日、長峰

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