序章?の台風

昼ぐらいから台風一過の晴天。所によってはまだ小雨が続いていたようだ。永田のいなか浜まで車を走らせると、途中の県道で倒木の撤去や、枝葉の除去作業をしていた。いなか浜に着くと海はまだうねりが残っていて砂浜に打ち寄せていた。今回の台風は10号。例年だとこの時期は20号近く、或いは20号を超えている時がある。まだ太平洋の海水温が高く、もし台風が発生すると、太平洋高気圧が徐々に東に移動しており、また日本、特に本州へ向かってくることは必須。まだまだ序章の台風。今後発生すればいずれも大型になって襲いかかってくる可能性もある。 写真=7日午後、いなか浜
台風10号が通過するも

台風10号に備えて

6日、7日に台風10号が屋久島を通過する様子をTBS系列のTVニュース、南日本放送「台風10号特番」で屋久島から生中継するため2日間の泊り込みとなった。
5日は何事もなく過ぎ、6日の朝から強い雨になりホテルの5階の部屋から安房川を見ていると、みるみるうちに茶色く濁り増水していくのがわかった。おそらく山は昨日の夜からまとまった雨になっていたのだろうと思った。
昼前から風が強くなって、午後4時前の特番で中継していた時が一番暴風雨がすごかった。6階のレストランの窓側から中継していたが、大きい窓がしなるように雨、風が打ちつけていた。おそらくこの時に最大瞬間風速44.8m(後に気象台が発表)を観測したのではないだろうか。
その後台風の勢力が弱まって屋久島の横に最接近した時はある程度暴風雨もおさまった。夜10時過ぎ、宮之浦の総合体育館の屋根が飛ばされたという情報が入り、その体育館に避難していた住民は消防が屋久島高校の体育館へ移動させたという。
他にも吉田集落の県道で倒木があり通行できない。永田集落が川の増水と高潮で浸水するおそれがあるなど一部の被害や危惧される情報も入ってきていた。
夜11時ごろ就寝するまで吹き返しの風が続いていた。 写真=6日午後4時10分、屋久島山荘6階から撮影
いよいよ最大級の台風10号

それと、気になることが追い打ちをかけるが、先日、奄美西沖でパナマ船籍の貨物船が台風9号の高波で?沈没した模様とニュースで報道された。奇跡的に乗組員3人が海上保安庁の救助隊に救助され、うち2人は命に別状はなかったが、一人は死亡が確認されたという。この貨物船にはフィリピン人など乗組員43人と、ニュージーランドから中国へ牛5.800頭を運搬中だったということで、沈没した貨物船からその牛の死体が台風10号の高波で流されると、沈没した奄美西の海域は黒潮の通り道になっており、その黒潮に乗って屋久島の海岸に打ち上げられる可能性がある。先月、屋久島一湊の元浦海岸に体長10mぐらいのマッコウクジラが漂着して死んでいるのが見つかってニュースにもなった。クジラの次は大量の牛にならなければいいが。 写真=5日午前10時40分、安房港
嵐の前の静けさ

今日の屋久島は朝から晴れて風もなく雨も降っていない。昼過ぎから雲が空を覆ってきたが、午後5時現在、風は吹いておらず不気味な感じ。明日から台風10号の影響がでてきそうで十分な警戒が必要。 写真=4日昼前、白谷・太鼓岩から
台風9号の影響で

永田岳夕景

夏の色
