投稿者「Horie Shigeo」のアーカイブ

サキシマフヨウの花大盛況

秋の花、サキシマフヨウまたはヤクシマフヨウともいわれる。南西諸島に生息する植物で、今屋久島の里地で咲きほこっている。昨年、花は少なかった。

今年は9月から花が咲き始め、もうピークを過ぎたもの、これから咲き始めるものもありしばらくは楽しめる。 写真=15日、長峰

朝の光を受けて

300年前に伐倒された屋久杉とその切り株に、朝の光が優しく当たっていた。写真=13日、白谷雲水峡

屋久杉に空いた穴

屋久島の森で、穴が空いた屋久杉が多少点在する。

これは江戸時代に年貢として平木(板)を納めるために屋久杉を伐倒していて、伐倒する前に「中が詰まっているか、柾目はどうか」(おそらく)を見るためにヨキ(斧)を入れた痕。

屋久島では通称「試し伐りの痕」と言っている。

しか!-し

屋久島伝説の樵(きこり)高田久夫さんが現役のころに、この「試し伐りの痕」についてお聞きしたことがある・・・・・。

高田さんいわく

「樵はわざわざ試し切りはせんよ!伐らんでも木を見たらわかる。なんで入れたとやろね、わからんね」と話していた。

おそらく素人が入れたかもしれないが、憶測にすぎずわからないまま。

いずれにせよ、江戸時代にヨキを入れた痕。

写真=高塚の屋久杉

今年の紅葉は

山の登山口は朝の気温が15度前後まで下がって秋本番になってきた。紅葉の先陣をきるのはどの植物だろうか?ヤマシグレ、山法師、ヒメシャラ、カエデ、ナナカマド、アオツリバナなど、屋久島は紅葉落葉樹が少なく本州の一山紅葉とはいかない。今年はナナカマドの実が昨年より多く、すでに赤く熟している。そろそろ食べごろになってきているので、ヤク猿と鳥に食べられるのは時間の問題。写真=13日、太鼓岩

秋の朝

今日の白谷雲水峡、晴れが続き夜に冷え込んでくると、森には冷気が漂い朝方に木漏れ日が光のカーテンをつくる。秋が深まり冬にかけてこの光景が見られる日が多くなる。写真=13日、白谷雲水峡

静かに横たわる

今日、白谷雲水峡の森は午前中は晴れ、午後から霧に覆われた。凛とした森に江戸時代に伐倒された屋久杉が苔をまとい静かに横たわる。千年以上を生き、倒されてからは千年近くかけて土にかえっていく。写真=12日、白谷雲水峡

ヒメネズミ

今日午前、縄文コース・トロッコ道終点にあるトイレの近くでヒメネズミがちょろちょろ動き回っていた。トロッコ道終点では縄文登山者がトイレを済ませ、休憩する時にお菓子などを食べるため、その食べこぼしが地面にある。おそらくそれを食べていたと思われる。食べるのに夢中になっていたので、そっと50㎝ぐらいまで寄っても逃げる気配もなく、写真と動画を撮れた。ヒメネズミは卓球の球ぐらいの大きさ。写真=11日午前8時20分、トロッコ道終点

残された照葉樹林

本州は杉山が多くなっている。杉は建築材になり、二酸化炭素を一番吸収するといわれているが、動物は住めない。

屋久島は見事なまでの照葉樹林が残されて、ため息が出るほどの森が存在する。

照葉樹は森に養分を与え、木の実がなることでヤク猿が生息でき、鳥も集まり、ヤク鹿も生息している。

また、落ち葉の下には想像もできないぐらいの微生物がいる。それが雨水に流され、海へ多量のプランクトンを供給する。照葉樹林は森と海と動物を育む重要な役割を担っている。

日本列島の島

屋久島は、わかりやすくいうと「屋久島から北海道までの気候があり、沖縄から北海道までの植物がある(一部)」つまり島は、亜熱帯(西部)から冷温帯(宮之浦岳)までの植物が垂直に分布している。これが世界自然遺産の登録理由です。偏った情報が独り歩きして、屋久島を訪れる観光客はこのことを知らないのが現状。伝える側にも責任がある。

台風一過の快晴

屋久島は朝から快晴。気温は先週より上がり夏日になって、蝉のツクツクボウシが鳴いている。台風14号の影響なのか、北寄りの多少強い風が残っていて暑さも和らぎ心地良い一日になった。写真=10日、安房